探究心で開拓する紅茶専門店

探究心で開拓する紅茶専門店
飲料業界ではヒット商品の主流がコーヒーや炭酸飲料から「お茶」へと変化している。その専門性から、仕入れた紅茶は自店のカフェで提供するのみでなく、オンラインによる小売販売と卸販売をあわせて手掛けることで紅茶ビジネスの幅を広げている。カフェ業界におけるこの課題をインターネットによって解決しているのが愛知県の尾張旭市にある「TEAS Liyn-an(リンアン)」という紅茶専門店。ウーロン茶をはじめとして、緑茶、ブレンド茶など無糖茶市場の成長が著しい。

「おしゃれな場所で、ゆったりお茶を楽しませること」がウリのカフェは、立地条件の良い場所へ出店しなくてはならない(家賃が高い)わりに、客単価と回転率は低いために採算構造はあまり良くない。この条件で利益を上げようとすれば、商品やサービスの原価率を落とすしかない。同店では、紅茶に対して強いこだわりを持つ店主自らが、スリランカやインドなどの茶産国に赴き、自身の目にかなった紅茶を調達している。2001年頃からはカフェブームの到来によって、雰囲気の良い店に女性客が押し寄せたが、人気とは裏腹に実際の経営状態はあまり芳しいものではなかった。

一言で「お茶」といっても世界には多くの種類や製法が存在しているために、売る側としても様々な商品を消費者に訴求することができるのが無糖茶市場の特徴である。カフェ経営者がパソコンやインターネットを巧みに使いこなして商売をする事例はまだ少ないが、Liyn-an(リンアン)を経営する堀田 信幸氏(49歳)は、アンテナメーカーのマスプロ電工でエンジニアとして22年間、開発に携わってきた後、趣味であった「茶の湯」からお茶の世界に入り45歳の時に起業を果たした人物である。好立地、金をかけた店舗で、本当に良質のコーヒーやお茶を顧客に提供しようとすれば、なかなか儲けることは難しい。同店ではパソコンやネットをカフェ経営の中で巧みに活用することで、来店客数や売上げの向上に繋げているが、そこには元エンジニアとしての経験と視点が生かされている。

大手の清涼飲料メーカー各社でも、無糖茶商品を積極的に投入して、今では収益の新しい柱とするまでになった。。しかしその一方で「お茶を飲ませること」を商いとする喫茶店業界は元気がない。

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